9月28日(金) 14:00~14:45

FG-05学校給食の食物アレルギー対応

講演要旨

全国のどの学校にも、各クラスに食物アレルギーを持つ児童が在籍し、アナフィラキシーのリスクがあるためにアドレナリン自己注射薬の処方を受けた児童も各校で数人いる現状がある。鶏卵・牛乳については、学校給食の加工食品から完全に排除し、明確な除去食・代替食対応のみを行う合理化が進んでいるが、除去食・代替食の提要ができずに一部弁当持参になることも少なからず残されている。また、小麦や魚など、それ以外のアレルゲンへの対応については、多くの学校で課題が残されている。講演では、こうした学校給食におけるアレルギー対応の現状とコツについて、各地の実例を交えて解説する。

伊藤 浩明
講 師

伊藤 浩明 氏
あいち小児保健医療総合センター
副センター長兼総合診療科部長

プロフィール

1986年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学大学院医学系小児科学、テキサス大学ガルベストン校、国立名古屋病院などを経て、2001年よりあいち小児保健医療総合センターアレルギー科医長。2010年より内科部長兼臨床検査部長、2015年より現職。日本小児科学会専門医・代議員。日本アレルギー学会指導医・代議員、学術大会委員。日本小児アレルギー学会評議員・食物アレルギー委員、編集委員、災害対策委員。日本小児臨床アレルギー学会理事、制度委員、教育研修委員。認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク副理事長。日本子ども健康科学会理事。